【更新】ローソン(2651)、高年齢者向けコンビニの展開を全国規模で実施

2006年06月24日 12:45

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]などが報じたところによると[ローソン(2651)]は7月から、店内に休憩スペースや血圧計を設置した「高齢者向けコンビニ」を7月から全国展開する方針を明らかにした。若年層向け店舗展開が頭打ちであることから、高齢者に優しい店作りをすることで顧客層を広げる考え。

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記事によるとローソンではすでに2005年9月から高齢者向けコンビニの実証実験を開始。来客数が前年同月比で約3割、売上で約5割の伸びを示すなど好調な結果を出している(50歳以上のお客が半分を占めたという)。それを裏づけとし、7月1日に兵庫県淡路市に改装オープンする1号店舗は、スーパーのようにショッピングカートを用意したり、値札の文字を大きくして高齢者が買い物しやすいように配慮するほか、50歳以上の店員を採用して、高齢者が買いやすい環境作りを進めるという。

さらに品揃えでも煮物などの和風弁当や日本茶などを用意。店内にテーブルやマッサージチェア、血圧計などを用意し、来店客が楽しく時を過ごせるような工夫をする。また、店名はローソンで変わらずだが、従来店との差別化を図るため青から別の色に変えることも検討しているという。

確かに通院などで休みをもらった平日、当方(不破)が100円ショップを訪れると意外に多くの高齢者の姿を見受けることができる。時間によってはお団子や羊かんなど若年層があまり買わない和菓子を中心としたお茶菓子も飛ぶように売れていく。またお弁当や惣菜も、どちらかというとあっさり目のものをよく手にしているように見受けられる。また、以前重度の風邪に陥って油モノが採れなくなった際、近くのコンビニでは(当時はまだ)油分の少ないお弁当がほとんど無く、難儀した記憶もある。

食品を中心に、高年齢層向けのお店作りを行い、さらに提案をしていくという新しいスタイルのコンビニは、ツボをついているかもしれない。ただ一つ気になるのは、【コンビニ各社、「店内飲食」を集客の目玉に】でも紹介した「店内飲食」の場がお年寄りたちの待合所のようなものになってしまい回転率・客単価が極端に下がり、結局採算が取れなくなるのではないかということ。恐らくローソンもこの点は苦慮しているはずで、今後の検証データの蓄積の中から、解決策を模索していくことになるのだろう。

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