【更新】世界でもっとも長生きしていた動物、176歳のゾウガメ「ハリエット」が世を去る
2006年06月25日 06:30
[YOMIURI ONLINE]によると、ギネスブックでも「生きている動物としては世界最高齢」として記録されている176歳のメスのガラパゴスゾウガメ「ハリエット(Harriet)」が6月22日、心臓発作で亡くなった。
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元記事では「進化論で知られるイギリスの自然科学者ダーウィンが1835年に訪れたガラパゴス諸島で捕獲されたともいわれ」と説明されているが、のちにこれは話を盛り上げるための作り話であることがほぼ断定されている(とはいえ、[動物園側の説明]でも「ダーウィンによって捕獲された」とあるのはご愛嬌)。とはいえ、それほどまでに長生きしているのも事実である。何しろ3世紀に渡って生き延びたのだから。彼女が捕まえられた1835年当時、彼女は皿くらいの大きさで推定年令は5歳だったとされている。
ハリエットは89年間ブリスベンシティー植物園でときを過ごした後、【オーストラリア動物園】で飼育され、同動物園の人気者だった。また、当初は1世紀以上もオスと間違われ、「ハリー(Harry)」と名づけられていた時期もあったという逸話がある。
ハリエットがこの世を去ったことに対し動物園側でも【「オーストラリア動物園の伝説が世を去った」という特別声明(PDF)】を発している。それによるとハリエット(Harriet)は写真にもあるようにハイビスカスの花を好物としていたという。また、動物園のオーナーで【The Crocodile Huntert(ディスカバリーチャンネル)】という動物番組でも知られているスティーブ・アーウィン(Steve Irwin)は
ハリエットはアーウィン家の歴史において、きわめて大きな存在でした。私自身、そして私の子どもたちも彼女と共に成長してきたのです。
(Harriet has been a huge chunk of the Irwin family's life. I have grown up with this gorgeous old girl and so have my kids.)
彼女はおそらく、地球上でもっとも老齢な動物の一人でした。そして彼女が今日世を去ったのは世界にとって重大な損失であることには違いありませんが、私、そして私の家族にとっても悲しいことでもあります。彼女は私たちの偉大なおばあさんだったのです。
(She is possibly one of the oldest living creatures on the planet and her passing today is not only a great loss for the world but a very sad day for my family. She was a grand old lady.)
と語っている。
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