【更新】にんじんはゆでると生の1.6倍のβカロチンを吸収可能!?
2006年06月10日 07:00
[YOMIURI ONLINE]によると【伊藤園(2593)】の調査研究開発会社であり茶カテキンの健康性をはじめさまざまな食品の栄養素について研究を続けている伊藤園中央研究所などは、にんじんをゆでて食べるとにんじんの中に含まれている色素「ベータカロチン」の、人間の体内への吸収率が1.6倍にまで高まることを明らかにした。伊藤園が発売しているベータカロチン系商品『充実野菜』や「1日分の野菜」の効用を裏付ける結果となっている。
スポンサードリンク
ベータカロチンは特に紫外線からお肌を守る効果があるとされている。これから夏に向けて紫外線も強くなるため、有益な調理法(と商品)として、にんじんをゆでることが話題にのぼりそう。
「オールアバウト」の【広告宣伝ページ】では具体的な効用、上記参照ページでは伊藤園中央研究所が行った実験内容について語られている。それらによると、にんじんの中に含まれるベータカロチンについて、生とゆでた場合を比較して、体内への吸収度(血液濃度)は6時間後で1.4倍、8時間後で1.6倍に達したという。また、肌のシミについても8週間で実験対象者13人すべてに何らかの効用が見られたとのこと。
提坂裕子・伊藤園中央研究所副所長は「ニンジンは、油で調理してもベータカロチンの吸収率は上がるが、油の取りすぎはいけない。ゆでて食べることを、積極的に考えてほしい」と話しているという。
記事を見比べてみると、ゆでた方のベータカロチンの吸収率向上の割合が読売新聞では1.4倍から1.6倍、オールアバウトでは1.34倍とやや差異があるのが少々気になるが、どのみち「にんじんはサラダなどで生で食べるより調理した方がよい。油で炒めてもよいがカロリーが気になる。そんな時にはゆでて効果的にベータカロチンを採りましょう」ということなのだろう。にんじんはゆでることで甘みも増す。美味しく食べられ、栄養素吸収度もアップと、一挙両得である。
で、そういった調理が面倒な場合は伊藤園の「充実野菜」や「1日分の野菜」を飲みましょう、ということになるわけだ(笑)。これはこれで良いのではないか、と思ったりもする。特に「1日分の野菜」はそのネーミングのダイレクト度・ストライクさから人気も高いという。当方(不破)が入院していた病院でも、自動販売機に「1日分の野菜」が並べられ、売られていたのを思い出す。実際、人気は高かったようだ。
ちょっとした工夫で美味しく、そして効果的に食せるのなら、ゆでることくらい大した問題ではない。にんじんを調理する機会があったら、まずはゆでてみてはいかがだろうか。
(最終更新:2013/09/03)
スポンサードリンク
ツイート