内山教授は大阪の化学企業の従業員を対象(有効回答は3075人、交代勤務は除く)に、睡眠や日中の眠気による作業効率の低下、交通事故の経験などのアンケート調査を実施。これと賃金、交通事故の保険金などの公的データと合わせて推計した。

その結果、睡眠に問題のある人は無い人と比べると、耐えがたい眠気が襲う頻度が男性では2.3回/月、女性で2.1回/月多かった。そして眠気を原因とする作業効率の低下からくる経済損失は、日本全国で3兆665億円とはじき出した。

さらに眠気を原因とする欠勤や遅刻、早退による経済損失をそれぞれ731億円、810億円、75億円、さらに交通事故による損失を2413億円とし、合計で3兆4693億8756万円としている。この数字には最近特に注目されている、睡眠障害が引き起こす健康被害の損失は含まれていない。

まとめると

となる。

調べてみると内山教授はドイツ・ヘファタ神経学病院睡眠障害研究施設に留学したり、国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部部長を勤めるなど、睡眠関連の研究では第一人者。『睡眠関係の著書も多く書き連ね』ている。

元記事などにもあるように、最近では睡眠障害に関するニュースが相次ぎ、それと共に「眠り」に対する関心が高まりつつある。なかなか寝付けない、眠りが浅いとお悩みの人は、専門医に相談するなり、教授の著書やさまざまな快眠サイト(たとえば【快眠推進倶楽部】などのような)をチェックし、少しでも深い眠りを得られるよう工夫してみてはいかがだろうか。

(最終更新:2013/09/18)