総務省、Winny通信の完全遮断は違法と判断
2006年05月18日 14:00
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、ファイル交換ソフトWinnyによる情報流出を防ぐため、ぷららネットワークスでは今月から加入者がWinnyを利用した場合、通信を遮断する方針だったが、【総務省】が「法律に違反する行き過ぎた行為である」と判断したため、この措置を中止することを明らかにした(【発表リリース】)。
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記事などによれば、ぷららでは今月から「加入者が発進している情報を調べWinnyの信号を見つけた場合、強制的に通信を遮断する」方針を明らかにしていた。だがこの措置について総務省では「Winnyによる信号かどうか調べる際にプロバイダーは通信の中身を一部解読することになり、『秘密の保護』を定めた電気通信事業法に違反する」と判断、ぷらら側に見解を提示して再考を求めた。これによりぷらら側では通信を遮断する措置を中止することになったという。
総務省では「Winnyの対策は重要。だが今回の措置は法律に触れる行き過ぎた行為であり、認めるわけにはいかない」とコメントしているという。
ぷらら側のリリースでも総務省側の「見解」があったことが明記された上で「本件に関しましては、その内容についての確認および今後の対応について検討を行い、決定次第改めてお知らせいたします」とし、今後何か別の対策法を考察することを明らかにしている。
Winnyを使うなと警告しても何らかの物理的対処をしない限り、プロバイダ側がユーザーに使用を妨げることは難しい。ならばと今回のように「Winnyと判断したら片っ端から通信遮断しちゃる」というのも手法としてはアリだろう。とはいえ総務省の指摘通り「通信秘密の保護」に反する行為であるのも事実。
大量のダウンロードで帯域を埋めてしまい他のユーザーに悪影響を及ぼしかねない件はともかく、ウィルスによって情報流出の被害を受けるのはユーザー本人の自己責任なのだから(言葉は悪いが)「自己責任」として認識、事実上放置するしかないのだろう。
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