村上ファンド、USEN(4842)株式5.21%を所有
2006年05月20日 08:30
【Mainichi INTERACTIVE】が報じたところによると、先ほどシンガポールに拠点を移した村上世彰氏が率いる投資ファンド「村上ファンド」(の中核の投資顧問会社【MACアセットマネジメント】)が、5月12日の段階で【USEN(4842)】の発行済み株式総数の5.21%を取得していたことが、関東財務局に提出された大量保有報告書で明らかになった。取得資金は77億7624万円、保有目的は「純投資」。村上ファンドによるUSEN株式の大量保有が判明したのは今回が初めて。
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USEN側では今件について「コメントは差し控えたい」としている。しかし村上ファンドが筆頭株主である宇野康秀社長(38.4%)や各種信託銀行に次ぐ大株主になったことで、今USENが進めているライブドア買収計画などにも影響を与える可能性がある。
現在USENを取り巻く状況はといえば、「4月20日の業績修正発表以降株価は急落中」「ライブドアを子会社化する方向だが、資産査定が難航していて年内実現は難しい」というところ。村上ファンドはこのうち前者を巧みに利用し、安値の中で買い増しをしたもよう。
USENの株式については先に【別所(ブログ)】でも報じたように、決算発表がらみで「不穏な値動き」をしており、ただでさえ問題がありそうな状況下にあった。今回の村上ファンドの参入発覚で、ますます株価は乱高下することになるだろう。1単元あたりの価格もそれほど大きくないだけに、「もてあそばれる」可能性も否定できない。相場観に自信のない人は近寄らない方が無難かもしれない。
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