USEN(4842)、2006年中のライブドア買収を断念との報

2006年05月04日 13:00

【NIKKEI NeT】によると【USEN(4842)】が構想中としている【ライブドア】買収の件で、前提として必要不可欠なライブドアの資産査定が遅れ、年内の買収を断念したことが明らかになった。以前の発表では2006年4月末をめどに査定を終わらせる予定だったが、資料不足で完了のめどすら立たないという。

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USENの宇野康秀社長は【フジテレビ(4676)】からライブドア株式12.74%を約95億円で買収済み。さらにライブドアの資産査定をした上で、(有力説としては株式交換によって)ライブドアを買収する構想だった。しかしライブドアへの強制捜査などにより資産関連の資料が不足し、本格的な査定ができない状態が続いているという。

元記事を読む限りでは、ライブドア関連記事によくあった「関係者の話」という言い回しも無く、信憑性はそれほど高くないものと思われる。とはいえ、「年内云々」はともかくとして、USENによるライブドアの資産査定が遅れていることや、それが徹底的な資料不足にあることは事実だろう。事実、ライブドア内部でもかつて上場していた際に、財務諸表の提出について「当局に資料を多数押収されてしまって正確な諸表を作れないので期日に間に合わない」としたことがあったくらいなのだから。

かといって「どんぶり勘定」で資産確定をして株式交換をしようものなら、あとで何が出てくるか分からないし、ライブドアはともかくUSENの株主からは株主代表者訴訟を起こされる可能性も出てくる。一刻も早くライブドアと親密な関係になりたいUSENにとっては、地団駄を踏むばかりの日々が続くことだろう。

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