日本医師会、ジェネリック医薬品の使用実態緊急調査を実施へ

2006年05月26日 06:00

時節イメージ【薬事日報】によると【日本医師会】はジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用実態について、近々緊急の調査をインターネット経由で実施する。近く、ウェブサイト上に調査用サイトが開設され、アンケートが行われる。一か月程度で回答を集結し、使用実態を把握すると共に、問題があるかどうかの検証なども行われる。

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日本医師会の中川俊男常任理事はジェネリック医薬品について「効果や安全性が十分に担保されていない」とし、安易にジェネリック薬が拡大していくことに懸念を表明した。それと共に、日本医師会の会員からさまざまな意見が寄せられているため、医師会としても緊急に使用実態を調べることにしたという。

調査ではジェネリック医薬品について「品質」「効果」「副作用」「メーカーからの情報提供」「安定供給」などが設問として問われる予定。

特許が切れた後、同一成分などで安価で他メーカーから生産販売されるようになった薬のことを「ジェネリック医薬品」と呼ぶ。医療費の大幅負担減となるため大きな期待が寄せられる一方、「材料や製法などが同じように見えても効用などに違いがあるのではないか」「品質や安定提供の面で問題があるのでは」という不安も指摘されている。

今回の調査も、ジェネリック医薬品の普及により既存医薬品のセールスが落ちることを懸念している大手製薬会社側の横やりではないかといううがった考え方としてとらえることもできる。だがその一方で、メーカーだけでなく医師や薬を利用する患者の間から、上記問題点について疑問符を投げかけられているのも事実。

今回の元記事では調査対象が日本医師会だけなのか、それともその他医師や患者を含む世間一般の人も対象として含まれるのかは不明。是非とも広範囲にわたる調査をして、その結果を公表してほしいものだ。


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(最終更新:2013/08/28)

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