村上ファンドのシンガポール移転で与謝野担当相が苦言
2006年05月17日 06:30
【Mainichi INTERACTIVE】によると与謝野馨金融・経済財政担当相は5月16日の閣議後の記者会見で、村上世彰氏が率いる投資ファンド「村上ファンド」(の中核の投資顧問会社【MACアセットマネジメント】)が国内の投資顧問業を廃業、シンガポールに現地法人を設立して活動拠点を移動したことについて、「村上さん自身が日本で行う活動には、日本のすべての法令が適用される」と苦言を呈したという。
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今回の与謝野大臣の発言は、村上ファンドが海外に拠点を移しても、日本企業の株式を大量取得する場合には引き続き【金融庁】の監視対象になるとクギを刺したものと見られる。また、海外に移転したことで【証券取引等監視委員会】の立ち入り義務は無くなるが、こちらについても「シンガポールの法律は厳格なものだ。天国のようなところではない」とし、シンガポール関係当局へ期待を含む発言をしている。
何度と無く報じられている案件だけでも、村上ファンドは【阪神電鉄(9043)】、【TBS(9401)】株式を大量に保有し、キャスティングボードを握ろうと画策しているふしがある。今回のシンガポールへの移転劇が、一連の行動にどのような影響を及ぼすのか、注目すべきだろう。
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