京都薬科大学、痛み無く投薬できるカプセル技術を開発
2006年05月17日 06:30
【NIKKEI NeT】によると、【京都薬科大学】の高田寛治教授は、皮膚の痛みを感じない浅い部分にきわめて小さいカプセルを刺して薬を体内に送り込む新投薬手法を開発した。特に、糖尿病患者が毎日使うインスリン注射の代わりに活用することで、痛みから解放される可能性がある。今手法については年内にも臨床試験をはじめるという。
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元記事によれば新手法のカプセルは高分子の中に薬を混ぜたもので、大きさは最少のものになると0.05ミリ。そのカプセルを皮膚表面から深さ0.1ミリ以内の痛みを感じない部分に特殊な器具で刺すと、高分子が溶けて薬が放出されるという。
京都薬科大学のサイトに詳しい資料が掲載されていないのでこれ以上のことは分からないが、SF映画などによく出てくるような、円筒形の容器の先を患部に押し付け、反対側を押すことで「ぷしゅっ」という音と共に患部に薬が投与されるようなものなのだろうか。
なお高田寛治教授は薬物動態、製剤技術に秀でた人物のようで、2001年からはその技術特許の実用化を図るために【バイオセレンタック】を設立して会長に就任、著書も『薬が効く人 効かない人―私が飲んでいる薬は、あなたには毒かもしれない』をはじめいくつか薬関係のものを執筆している。
当方(不破)も入院時には毎日のように注射を、多いときには一日に3本も4本も打たれた経験がある。どんなにうまい医者による注射でもそれなりに痛みは感じるし、注射を打たれること自体精神的なプレッシャーになる。今回開発され実用化に向けて動き出した手法が注射のそういった重圧を取り除けるものならば、多くの人にとって福音となるに違いない。
(最終更新:2013/09/18)
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