少子化対策として子供の放課後の「受け皿的環境」の整備へ
2006年05月13日 07:00
[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると政府は少子化対策の一環として、特に母親が仕事と子育てを両立しやすくするために、放課後の小中学生が安心して過ごすことのできる場所を、全国すべての公立の小学校の学区ごとに整備することになったという。複数の官公庁をまたいだプロジェクトとなるもよう。
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具体的には少子化の動きを食い止めるため、子育てをしながら働くことができるような支援策を政府側では検討。特に問題となる、「子供が学校から下校した後、親が仕事を終えて帰宅するまでの間の受け皿作り」として、【厚生労働省】が実施している「放課後児童クラブ」(共働きなどで保護者が家庭にいない小学校3年生までの児童を対象)と【文部科学省】の交流・体験活動(小中学生を対象にしたもので地域住民やボランティアと行っている)を一元化。その上で、全国すべての公立小学校の学区ごとに環境の整備を行う。
場の構築にあたっては、退職した教員などを指導者として課外授業や補習を行うことなども検討中で、必要な経費を来年度予算案で要求したいとしている。
直接的な少子化政策としては、今件のような対策(下校から親の帰宅までの間、子供が安全な時間を過ごせるようにする)が出て来ざるを得ないのだろう。とはいえ、そもそもこの時間帯は子供にとっては気ままに自由に遊べる時間のはずであり、その時間まで親の意思に縛られるのは子供にしてみれば苦痛になるのかもしれない。
「子育てをしながら働かなくても良いように、つまり子育てに集中できるように、共働きをしなくても良いような経済状態を構築すべきではないか」とか「かつてそうだったように、祖父・祖母らが子育てのサポートをできるような社会の構築を目指すべきでは」「子供が自由に、そして安全に遊べる地域環境を提供するような安全施策をとるべきでは」など、もっと根本的なところの問題解決を模索していかないと、問題の本筋の部分は解決しないのではないだろうか。
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