シチューのようで食べるとピリ辛、ホワイトカレーが北海道で人気
2006年05月05日 07:30
【Mainichi INTERACTIVE】によると、北海道発祥の『ホワイトカレー』が静かに人気を集めているという。今年2月に発売された家庭用ルー(地域限定品)の売行きも好調、3月から販売を始めた札幌ドームの売店でも1日100食以上は売れているという。「北海道」「カレー」というキーワードではスープカレーが全国区レベルで知られているが、関係者はこれに続くご当地カレーにレベルアップさせようと気合を入れまくりとのこと。
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記事などによればこの「ホワイトカレー」、見た目はクリームシチューそのもの。だが食べるとカレーと変わらない辛さが味わえるという。白い理由は、カレーを黄色くする成分である「ウコン」を極力減らし、他の香辛料を使って香りや辛さを出したからとのこと。元記事の写真や【ハウス食品の説明ページ】上の写真にもあるように、白いルーに白いご飯では目立たないので、黄色いサフランライスを使うことが多いようだ。
上記ページなどにもあるように、主材料は北海道産野菜のブイヨンと北海道産の生クリーム。北海道の素材をふんだんに盛り込んだカレーなわけだが、考案者も当然北海道の人のようだ。他のメジャー食品同様「最初に考えた人」には諸説あるようだが、札幌プリンスホテル総料理長の小林一識氏という説が有力。氏は昨年札幌に転勤した後、上記の札幌ドームで「白いカレー」こと「ホワイトカレー」を導入、「白い」=「白星」=「チームの勝利」というげんかつぎから人気を呼び、「ホワイトカレー」が飛躍する原動力になった。今では普通のカレーの100倍は売れているという(ということはノーマルのカレーは一日1食強しか売れていないことになるが)。
【ハウス食品(2810)】のサイトにはこの「北海道ホワイトカレー」について、固形ルーとレトルトの両方を商品化しているとある。だが固形ルーは北海道と西日本のみの限定販売で、他の地域には無く、通販でもレトルトしか販売していないようだ。だが出荷量ベースで毎月1割以上の伸びを示していることもあり、今後さらに注力されることでルーの全国展開もありうるかもしれない。
「白はシチュー、赤茶はカレー、赤みが濃くなるとハヤシ、茶色が濃くなればビーフシチュー」というカレー系のルーにおける固定概念を根底から覆す、半ば「面白食品」なホワイトカレー。スープカレーに続く「北海道発のニューカレーアイテム」となるかどうかは、今後のさらなる改良と広報展開にかかっているといってもよいだろう。
元々無類のカレー好きの身である当方としても、こういう話を聞いたり書いたりすると「是非とも一度食べまくってみたい」と心の奥底から思うのだが、悲しいかな食事制限中で高塩分なものを食することができない。一般販売されているレトルト系カレーは1食で一日に摂取できる塩分の半分以上を有しているので、とてもではないが試食することもかなわない。口の中で音を立ててわきあがるツバの行き所の無さに、あらためて自分の不甲斐なさを感じる今日この頃。でもやっぱり食べたいし、三等分くらいに分けて食べれば大丈夫かな? もし実際に食べることが出来たのなら、試食レポートでもする予定だ。
(最終更新:2013/09/04)
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