お米を使った米粉パンこと「ごぱん」、少しずつ普及中
2006年05月04日 07:20
【asahi.com】によるとお米の粉で作った『米粉パン』(ごぱん)が少しずつ人気を得つつあるという。小麦粉で出来ている普通のパンより水分が多く、しっとりとした食感が売り物。少しでもお米の消費量を増やしたいがため、お米がライバルのパンに姿を変えた食品というこの商品、【農林水産省】と食品業界が販路拡大と知名度のアップを目指しさらなる成果を狙っているという。
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米粉パンは小麦のパンと比べると1つあたり20円から30円ほど割高なこともあり、これまでは学校給食向けが主な供給先で、一般にはあまり販売されていない。だが記事の指摘にもあるように、しっとりとした食感に加え、「パンであるにも関わらず」きのこやカボチャといった「ご飯のおかず」に適した素材と組み合わせることで味が引き立つなど、意外な長所もあるという。今年1月からは東京・霞が関の農林水産省食堂で売りに出し、4月からは国会議事堂と参議院の議員会館でも販売を開始した。
米粉パンには「小麦粉アレルギーに苦しむ人でも食べられる」というメリットがある。また同様の利点を持つことから、米粉で作ったケーキも販売されている。
米粉そのものの消費量は年間5000トンに満たないが、毎年9万トン以上もお米そのものの消費量が減っている現状をみれば、「米粉パンの需要が高まれば米あまり現象も救われる」ことになる。関係各所からの期待も大きい。
元記事では「一般にはあまり販売されていない」とあるが、確かにスーパーやパン屋で米粉パンを見かけることはほとんどない。時々アレルギーがらみのニュースで耳にする程度だ。だが通販となれば話は別で、例えば楽天市場で調べてみてもかなりの数の販売元・商品を見つけることができる。さらには米粉パンを自分で作れるホームベーカリーもあるようだ。また、「ご飯」で「パン」を作るということから「ごぱん」と名前をつけている商店もある。
近所のお店で売っていないから手に入らない、と嘆いてあきらめる時代はすでに過去のものとなりつつあるようだ。もしアレルギー体質などで小麦粉を使ったパンが食べられないけど「パンを食べたいな」と思っている人がいたら、ぜひとも米粉パンを試してほしい。食生活が豊かになることだろう。
もちろん米粉パンは【モスバーガー(8153)】などで販売されているライスバーガーとは別物である。念のため。
(最終更新:2013/09/04)
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