麦飯、玄米、五穀米……素朴な米食を見直してみる
2006年05月02日 12:30
先のオリンピックで「イナバウワー」絡みで一躍有名になった【金芽米】や、先日【三か月で8キロやせたホリエモン、麦飯が注目集めるが早速ピザを注文す】でも報じたライブドア元社長堀江貴文氏の「麦飯ダイエット」絡みで注目されている「麦飯」など、最近ちらほらと「米食」に注目が集まりつつある。日本人の主食たるお米は日常生活の中に溶け込んでいるだけに普段はあまり気にもかけることは無いが、改めてちょっと当方(不破)の体験も交えて見直してみることにする。
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今なお通院・療養中の身である当方にとって、おかずでゴージャスさを演出しにくいため、主食のご飯は数少ない食生活上の楽しみ。幸いにも症状が軽く制限も緩かったので最近はほとんど世間一般に販売されている白米を食べているが、かつては半分くらいの割合で、たんぱく質調整のご飯を食べていた。これはでんぷん質を混ぜることで「制限すべきたんぱく質を抑えながらご飯の味わいを楽しむ」というもの。ただやはりたんぱく質のボリュームが少なくなるにつれ、ご飯そのものの味は落ち、薬のような独特の匂いが鼻につく。
一方、健康増進のためにということで白米とあい並ぶものとしては、タイトルにもあげた「麦飯」「玄米」「五穀米」などが頭に浮かぶ。それぞれ、
・麦飯:白米に数割の割合で混ぜて炊く。味が多少落ち、独特の「香り」がする。
食物繊維が多くて便通効果がある
血糖値を下げ、かつ少量で満腹感を味わえる
食物繊維が豊富で胃腸の掃除になる
ビタミン類豊富で生活習慣病予防にいい
ダイエットに効果的
・玄米:もみ殻を取り除いただけの米。栄養価は高いが消化が悪く、よくかむ必要がある。
栄養素を多く含む。人間に必要な栄養素のほとんどを含むとも言われている
細胞の代謝が活性化される
副食を多く取らなくともよくなる
食物繊維を多く含み、糖尿病にも効果的であるという
・五穀米:主要穀物麦・豆・あわ・きび(または「ひえ」)を白米に混ぜたもの。昔から存在し「古事記」にも出てくる。
ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれている
医食同源に役立つ
商品によっては黒米、赤米、なども含まれる
などという特徴がある。お米屋さんはもちろん、スーパーや薬局などでも気軽に手に入る。ちなみに先の「金芽米」は玄米と白米の中間のような位置にあるようだ。
これら、いわば「健康米」の再評価は、もちろんきっかけとしてホリエモンだのイナバウワーだのがあるが、元々根底にある「美味しさを追求した白米の登場で、同時に失われてしまった数々の豊富な栄養を見直そう」ということに他ならない。
実際、「麦飯」「玄米」「五穀米」いずれも、正直なところ「白米」と比べれば美味しいとはいえない(昔のそれらと比べれば随分味は改善されているのだろうが)。しかし、今は惣菜が豊富になり、調理法も進歩している。つね日頃口にしている白米にちょっと工夫するなり入れ替えるだけで、健康に寄与することができるのなら、ご飯の味が多少変わった(決して「マズい」わけではない。慣れればこれもまた味わい深いものだ)としても差し引きで考えると十分プラスとなるのではないだろうか。
さすがに金芽米はお手軽に手に入るものではないが、麦や玄米、五穀米は先にも述べた通りちょっとしたスーパー、薬局、そしてもちろん(最近では少なくなった)お米屋さんで手に入る。100円ショップなどでも品揃えされているかもしれない。また、近所で手に入りにくいという人なら、『日本精麦』や『玄米』、『五穀米』などが楽天でサクっと購入可能。「どれくらい白米に混ぜたらよいのか分からない」という人のために、スティックタイプも用意されている。便利なものだ。
また、「闘病記」などでも語ったが、インターネットの普及により、さまざまな情報を気軽に入手し、生活に役立てることができる。今件の「玄米などは身体にいいけどにおいがちょっとな」という悩み一つでも、例えば【おいしい玄米の炊き方】などにあるように、備長炭と塩を少々入れて炊くと美味しさが増す、炊く前に半日から一日水に浸すと発芽のスイッチが入って酵素が活性化し、免疫力が何倍にもなってミネラルも吸収しやすくなるなど、素晴らしい回答を得られることができる。今までの常識(この場合には「玄米」などはあまり美味しくないのでは)も、今や簡単に自分の力でくつがえし、生活を豊かにすることが可能なのだ。
「玄米」も「麦」も「五穀米」もいつでも補充は可能。ホリエモンやイナバウワーなどをきっかけにしたブームで一時的に食してみるだけ、というのではなく、これらの健康米を食することを習慣としてみてはどうだろうか。毎日食するもの、身体に採りこむものだけに、慣れてしまえば効果はじわじわと現れるに違いない。
(最終更新:2013/09/04)
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