CESA、18歳未満への販売「自粛」対象ことZ区分タイトルを発表
2006年05月30日 19:30
【社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)】は5月30日、先に【CESA、ゲームのレーティング制度の変更を発表。18歳以上向けタイトルを対象年令外へは「販売禁止」へ】でも報じたように5月31日から施行される家庭用ゲーム機ソフトのレーティングシステムの変更に伴い、事実上の「18歳未満への販売を行わない」タイトルとして区分される「Z区分タイトル」の一覧第一弾を発表した(【発表リリース、PDF】)。
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これは旧レーティングシステムにおいて「18歳以上対象」とされたソフトについて、再審査を行った結果を発表したもの。審査対象となった全148タイトルのうち、11タイトルが再審査対象及び確認中(暫定的に「Z区分扱い」)、14タイトルが「Z区分」となり、残りは「17歳以上対象(推奨)」の「D区分」扱いとなった。
「Z区分」タイトルは次の通り。
・『DRIV3R(ドライバー3)』
・『MAX PAYNE』
・『killer7(PS2)』
・『killer7(GC)』
・『グランド・セフト・オート・ダブルパック』
・『グランド・セフト・オート・バイスシティ カプコレ』
・『グランド・セフト・オート・バイスシティ』
・『ゲッタウェイ(the Getaway)』
・『グランド・セフト・オート III』
・『grand theft auto III カプコレ』
・『ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章』
・『ゲッタウェイ ブラックマンデー』
・『SIMPLE2000 シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ』
・『SIMPLE2000 シリーズ Vol.80 THEお姉チャンプルゥ ~THE姉チャン特別編~』
大体予想通り、海外でも問題になった『GTA』系のタイトルが多数を占めるが、『お姉チャンバラ』シリーズが入るあたりが意外というところか。また、肌もあらわな女性たちが山盛り登場するあのタイトルやこのタイトルが「D区分」で収まっていたり、大チャンバラで敵をばったばったとなぎ倒していくあのゲームが入っていないあたり、判断の難しさをかいまみることができる。
このリストはゲーム販売店舗に配られ、このガイドラインに従って規制販売が行われる。
なお【電撃オンライン】などでも報じているように、本日5月30日には東京都庁で「テレビゲームと子どもに関する協議会」が開催され、今レーティングについて詳細な説明が行われている。それによると、Z区分タイトルは「店頭のお試しプレイ、プロモーションムービーの上映は自粛」「並べるときには専用のポップを使用」するなどの措置が取られる。また、コンビニでは「Z区分と指定されたタイトルは取扱わない」との明言も行われた。
とりあえず店頭販売における「Z区分」の自主規制は明日からスタートすることになる。今後は規制の厳密化と、レーティングの判断の公正明大化が必要になることだろう。また、「Z区分を目的としたアダルティックなタイトル」の登場をどう認識するのかなど、課題も少なくない。CESAにせよ【特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)】にせよ、「なすべきこと」は山ほどあるのは間違いない。
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