【更新】今年の将棋ソフト世界一はフリーソフトの「Bonanza(ボナンザ)」
2006年05月06日 12:30
[YOMIURI ONLINE]によると将棋ソフトの強さを競う第16回世界コンピュータ将棋選手権(【コンピュータ将棋協会】主催)が5月3日から5月5日まで千葉県木更津市で開催され、フリーソフトの【Bonanza(ボナンザ)】が優勝した。大会には国内外の43ソフトが参加。ボナンザは初出場で決勝リーグまで勝ち残った上、6勝1敗で他のソフトを制した。
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【コンピュータ将棋選手権ネット中継】では大会の進捗などが掲載されており、それぞれの上位進出ソフトの傾向などもうかがうことができる。また、エキシビジョンマッチとしてこれまでは優勝ソフトとプロ棋士の公開対局が行われていたが、昨年【プロとソフトとの公開対局が原則禁止された(「強い将棋ソフトと対局するな」将棋連盟がプロ棋士に規制)】ため、今回は2004年のアマ竜王・加藤幸男氏がボナンザとハンデなしで対局、「加藤アマ、ボナンザを圧倒」という対局タイトルにもあるように、作戦勝ちから一挙に押し切る形で勝ち、「人間さま」の権威を見せ付けた形となった。
なお【4Gamer.net】の報によれば、将棋や速読などのソフト開発を行う【マグノリア】は4月24日に、今回優勝したボナンザと提携したとのこと。今後同社から「ボナンザ」エンジンやその改良版を搭載した将棋ソフトが発売されれば、将棋ソフト業界の話題になることは間違いないだろう。
なお蛇足だが上記記事によると、ボナンザの製作者は現在カナダに在住している保木邦仁(ほき くにひと)氏。現在はカナダのトロント大学で理論物理科学研究の研究員として勤めているという。氏は独力でこのソフトを開発している。
上記サイトではボナンザそのものをダウンロードして対局することが可能。強い強いと言われてもどれだけ強いのか分からないという、将棋のルールを知っている人は公式サイトでボナンザを入手し、実際に対局してみてはいかがだろうか。
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