「喫煙」「肥満」「運動不足」のスリーカードで医療費4割増!
2006年05月06日 18:30
【NIKKEI NeT】によると生活習慣病などのリスク要因として注目されている「喫煙」「肥満」「運動不足」について、この3つ全部に該当する人は、まったく該当しない人に比べて医療費が4割あまり高くなることが【厚生労働省】の研究班の調査で明らかになった。住民約5万人を9年間追跡調査した結果によるもので、これほどの長期調査は日本国内では例がないということでも注目を集めている。
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記事によると今回の調査は、宮崎県北部に住む国民健康保険加入者約5万人を対象にしたもので、1995年1月から2003年12月までの9年間分のデータについて算出。年間30兆円を超える国民医療費の削減に向けて重要視されている生活習慣病対策への考察に絡んで行われた。
研究班では「リスクに応じて負担と給付を設定することは可能」として、「保険料の負担額について喫煙の有無や肥満度などによる違いをシステムととして導入が出来る」という提言を盛り込んだ報告書を厚生労働省に提出したという。つまり、「肥満度や喫煙などのパラメータに応じて保険料を高くする制度導入の裏づけが採れました」ということ。
民間の保険でも特定疾病に掛かりやすい状況の人(例えば本人や親戚で似たような病気の経験をした人がいるとか、健康診断の結果から判断して)は保険料が高くなるシステムはすでに導入されている。当方(不破)もかつては肥満度が高く、当時の会社掛けの保険では保険料も高めに設定され、愚痴を言われたものだ。
公的保険において同様のシステムといえば、現状ではせいぜい年齢差くらいなもの。「喫煙」「肥満」「運動不足」の要因によって保険料が上下するという仕組みは(判断基準が公正なことを前提とすれば)、推進されるべきものだといえよう。
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