エーザイ(4523)と日東電工(6988)、テープタイプの認知症薬を共同開発

2006年05月11日 12:40

時節イメージ【エーザイ(4523)】【日東電工(6988)】は5月10日、アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」のテープ剤を共同開発すると発表した(【発表リリース】)。通常アリセプトは錠剤で提供されるが、錠剤を飲み込むのが難しい高齢者の需要があると判断してるもの。アリセプトの特許を持つエーザイが、テープ型医薬品のノウハウに長けた日東電工と手を組むことで効果的な開発が見込まれる。

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アリセプトはエーザイの主力製品の一つだが、アメリカにおける特許が2010年に切れてしまう。今回のテープ型開発開始は、剤型・効能を追加することで売上の拡大と認知度を高め、製品寿命を延ばす狙いがある。テープ剤開発のための臨床試験(治験)は、2007年度にもアメリカで開始。2009年度にアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認申請し、特許が切れる2010年度中の発売を目指す。

テープ剤は体の一部に貼り、皮膚から成分を吸収するタイプのもの。アリセプトの剤型は錠剤のほか、口の中で溶かせる口腔(こうくう)内崩壊錠、細粒、液剤がある。

どんな薬でも錠剤として口から飲み込むよりはテープ状のものを貼る方が抵抗感が少ない。効用が同じなら、飲み込むのが困難でない人も、このタイプを用いる可能性は高い。ニーズは少なからずあるといえるだろう。

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