世界の銀行時価総額ランキングで三菱UFJ(8306)が4位、みずほ(8411)が初のトップテン入り
2006年04月09日 08:30
『ヤフーニュース(産経新聞)』が報じたところによれば、世界の銀行の2005年度株式時価総額ランキングで、【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】が4位、【みずほフィナンシャルグループ(8411)】が10位に入ったことが4月8日に明らかになった。みずほは昨年2005年秋には時価総額10兆円の大台目標を達成したのに続き、念願ともいえる「世界トップテン」入りを果たしたことになる。
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記事によれば今回の時価総額ランキングは【トムソンファイナンシャル】の調査によるもの。日本の銀行が2行も入ったのは、公的資金の完済が間近にせまったことで大手銀行株式が買われて株価が大幅に上昇したことが大きな要素であるとしている。トムソン、および両行のサイトにはまだ正式なリリースが掲載されていないが、記事によると順位と時価総額は次の通り。
(1)シティグループ(アメリカ)……28兆1919億円
(2)バンク・オブ・アメリカ(アメリカ)……24兆9792億円
(3)HSBC(イギリス)……22兆4554億円
(4)三菱UFJフィナンシャル・グループ(日本)……18兆4461億円
(5)JPモルガン・チェース(アメリカ)……17兆1248億円
(6)UBS(スイス)……14兆667億円
(7)ウェルズ・ファーゴ(アメリカ)……12兆6295億円
(8)中国建設銀行(中国)……12兆3845億円
(9)ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(イギリス)……12兆2053億円
(10)みずほフィナンシャルグループ(日本)……11兆5598億円
時価総額が大きくなれば、現金を使わずにさまざまな金融手法(合併や企業買収)が出来やすくなる。時価総額の拡大により、ますます業務拡大や規模の増大が加速しそうである。
とはいえ、巨大化すればするだけ組織的に小回りがききにくくなるのも事実。企業規模の拡大は銀行の最終目的ではなくあくまでも結果、方法論に過ぎない。顧客への適切なサービス提供が一義的であることを忘れてはならないだろう(……とはいうものの、多くの銀行が「間接金融の要」という存在意義を忘れているのも事実だが)。
(最終更新:2013/08/29)
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