「がん」で返済免除などの特約付きローン拡大傾向

2006年04月24日 06:30

時節イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、住宅ローンの販売競争が激化する中で、銀行間において、「がんや脳卒中などの病気になった場合、返済を免除する」特約※がついた商品などを販売する動きが広まっているという。

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元記事では具体的に、[三井住友銀行(8316)]において「がんや脳卒中などと診断されたらそれ以降の返済を全額免除する」という保険を兼ねた住宅ローンの話(通常と比べると金利が0.2%ほど上乗せされる)をあげ、発売から半年で新規契約の14%を占めるという人気の高さをほこっているという例を挙げ、ニーズの高まりを報告している。また、【三菱東京UFJ(8306)】では【三菱東京UFJ銀行、7大疾病で住宅ローン返済免除】で報じたように7大疾病で入院している期間中の返済を免除する住宅ローンの販売を始めたほか、地方銀行の多くでも特定の病気になった場合返済の一部を免除する特約をつけられる住宅ローンを販売しているという。

日銀の金利政策の変更に伴う金利上昇の可能性を視野に入れ、実際に金利が上昇する前に住宅ローンを組み、その際にこのような特約もつけておきたいと考える人からの問合せが増えているとのこと。

一世一代の買い物となる住宅に関わるローンなだけに、万が一のことを考え、そのような事態になったときにも安心できるよう、まさに言葉どおり「保険」をかけておくという考えは健全といえる。それらがまとめて申し込めるのなら面倒が無くてよいという、利用者側の心理をついた、巧みな商品という解釈もできなくはないが。

なお「※」で挙げた「特約」とは、メインとなる契約にオプション的に付加することで、保障内容を一層充実させようという目的の付随契約。特約のみでの契約はできないが、複数の特約を主契約に付加することが可能。特約は、主契約より多種多様なものが存在し、特約部分を主契約に付加することで、あらゆる人のニーズに対応する生命保険が組めることになる。いわば旅行におけるオプショナルツアーのようなものと思えば良い(オプショナルツアーだけで旅行を計画することはできない)。


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(最終更新:2013/08/28)

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