実際にヤフーファイナンスを確認してみれば分かるのだが、これまで他のヤフーコンテンツ同様、各項目のタイトル部分は薄い紺色(インターネットエクスプローラーの外枠の色とほぼ同じ)の地に白か黒の文字色が用いられていた。それが今回のリニューアルで、地の色が微妙に濃くなると共に、タイトル部分の文字サイズ自身が大きくなり、目立つようになった。いわば「重厚感が増した」「他のヤフーコンテンツとは一味違った雰囲気が感じられるようになった」といったところだろうか。

先のチャート機能導入と比べれば実機能の追加でない今回のリニューアルは、利用者にしてみれば何のメリット・デメリットもない。ただ、株式関連の無料情報サイトとしては群を抜いているヤフーファイナンスが、他のヤフーコンテンツとは一線を画す形で常に手が加えられていることは間違いない。

【GMOインターネット(9449)】が開設予定の【GMOインターネット証券】ではAPIを公開し多数の投資家に株式関連ツールの独創的な自作を促がす予定。公開内容次第では、(無料の)個人投資家向け情報・サイトに激震が走る可能性がある。GMO自身やそのAPIを用いたサイトらに個人投資家らの目を奪われないよう、言い換えれば「お客さまを逃がさないよう」、ヤフーではファイナンス部門にある程度裁量権を与えてコンテンツの拡充や魅力のアップを推し進めているのかもしれない。