万有製薬、高血圧治療薬「ニューロタン」が糖尿病性腎症で効果追加承認

2006年04月21日 12:30

錠剤イメージ【万有製薬】は4月20日、同社が発売している高血圧症治療薬「ニューロタン錠」が【厚生労働省】から、糖尿病性腎症の適応症を取得したと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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ニューロタンは動脈を収縮させる体内物質の動きを抑え、血圧を下げる薬として用いられている。一方糖尿病性腎病は糖尿病の合併症の一つで、腎臓内の血圧が異常に上がり、ろ過機能が正常に働かなくなって起きるもの。ニューロタンを投与することで腎臓内の血圧が下がり、結果として糖尿病性腎症に効果があるとされた。

この承認によってニューロタン錠は、高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症に対し、1日1回50mgから投与を開始し、最大100mgまで増量することが可能になる。また、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症は現在、透析導入の原因の第一位であり、早期の治療で腎障害進展の抑制が重要視されている。

リリースによれば国際共同試験によって、ニューロタンの服用によって、末期腎不全への進展リスクを28%減少させたという結果が出ている。

今回のニューロタン錠の糖尿病性腎症の適応取得は、糖尿病性腎症予備軍、および進行中の患者にとって大きな福音となるに違いない。

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