【更新】食欲を増加させるたんぱく質を発見!?

2006年04月18日 12:30

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると、食欲をコントロールすると思われる脳内たんぱく質を、アメリカのコロンビア大糖尿病センターの北村忠弘・助教授、ドミニコ・アッシリ(Domenico Accili)教授らのチームがラット実験で突き止めたという。記事によると今回はラット実験による結果だが、人間でも同様の仕組みがあると見られるとのこと。ダイエットだけでなく糖尿病などもあわせた、生活習慣病の治療・薬品開発に向けたさらなる探求が期待されている。

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今回の研究結果は専門誌【ネイチャー・メディシン】に発表されたもの。脳内で食欲を促進する物質と抑制する物質をコントロールするレプチンというホルモンと、今回注目したたんぱく質「FoxO1」との関連性を研究。その結果、「FoxO1」が食欲を増す効果があることが明らかになった。

元記事は無料では[ダイジェスト部分]しか閲覧できず、それをチェックしても

Leptin controls food intake by regulating the transcription of key neuropeptides in the hypothalamus. The mechanism by which leptin regulates gene expression is unclear.
(レプチンは、視床下部での主要な神経ペプチドの転写を規制することによって、食糧摂取量を制御します。レプチンが遺伝子発現を規制するメカニズムは不明瞭です)


とだけしか記載されておらず、肝心の「FoxO1」のことは一切分からない。残念。

記事を読む限りでは、直接的には「FoxO1」を投与すれば人間でも食欲が増加する可能性があるということで、生活習慣病の治療とは逆行することになる。が、この「FoxO1」を抑える物質を見つけて投与したり、「FoxO1」とは逆の働きを持つたんぱく質(=食欲を減退させる)などを見つける手がかりは得られることになる。具体的な対人成果があがるのはまだまだ先の話になりそうだが、今分野は間違いなく今後ニーズが増えるはず。研究の進歩発展を望みたいところだ。

とはいえ、精神的な欲求のコントロールを薬剤などで行うというのはいかがなものか、という意見があるのも事実なのだが……

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