「カカオの恵み」と「チョコレート効果」
2006年04月16日 07:00
「Garbage Shot」第十八回。今回は最近ちょっと目についた、一風変わったチョコたちの話。いや、チョコといえるの、かな?
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先日ある知人が『カカオの恵み』というチョコを食べたところ、頭が晴れ渡って目が覚めるという話をしていた。朝の目覚めがナニな自分としては是非試して活用しなければ、と思い薬局に行ったところ、似たようなコンセプトのチョコレートが二種類。曰く、『カカオの恵み』と『チョコレート効果』。しかも「チョコレート効果」の方は「99%」と究極の数字が載っているのもある。キャッチコピーの「1箱でポリフェノール1700mg」という表記が気になったが、とりあえず「チョコレート効果」は99%のを、「カカオの恵み」は70%のを入手。
「カカオの恵み」と「チョコレート効果」
写真の撮影技術がいまいちだとか、スタジオなどというゴージャスな撮影環境が用意できなかったというのは置いたとしても、決して色をレタッチしたわけではないので、念のため。両者とも、特に左側の「チョコレート効果99%」の方は、まるでイカ墨を固形化したかのように不気味な黒さをしている。
イヤな予感がしたので、まずは70%カカオの「カカオの恵み」を食してみる。多少苦味が強いが、ごく普通のチョコレート。知人は一枚一気食いしたせいものあるのだが、脳味噌かき回されたくらいに目が覚めたと言っていたのも少しだけ分かる気がする。数粒だけ食べたが、それなりに頭が活性化した気分。パッケージにはリラックス効果もある、と書いてあるので、それも作用しているのだろう。
次にイカ墨、ではなく「チョコレート効果99%」。パッケージをよく読むとも「非常に苦いチョコレートです。お口で少しずつ溶かしながら、又は甘い飲み物と一緒に召し上がることをお勧め致します」とある。こんな表記のチョコレート、初めて見た。裏面を読むと、「同社比通常チョコと比較して約4倍のポリフェノール含有」「カカオ分99%の特別なビターチョコレート」。イヤな予感がしまくったので、1×2センチほどの最少ブロックに区切って口に含む。
…
……
………
ぐが。
一言。これはチョコレートの概念を根底から覆す食品、いや、薬品的健康食品だ。チョコレートという言葉でイメージされる甘みがまったくない。苦味が口の中に広がり、頭を猛烈に刺激する。まるでブラックのコーヒーを一気飲みしたような気分。口当たりもぼそぼそとしていて、チョコレートのようなカレールー(逆か)を食べているような気分。
思いなおしてみれば、カカオは元々医薬品、強壮剤だった。それが99%含まれているのだから、この食感やテイストは当然といえば当然。油断していた当方が悪かった。いや、これは確実に目が覚める。
もちろん、刺激は鼻血が出るほど強いに違いない。チョコとしてでは無く、健康食品・薬として考えた方がよさそうだ。
(最終更新:2013/09/04)
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