ビブロス、債権者説明会開催

2006年04月14日 12:30

時節イメージ【新文化】によると先に破産手続きを行った出版会社のビブロスは4月13日、東京霞ヶ関の弁護士会館で、債権者説明会を開催した。そして「b-BOY」関係のマンガ出版を他社に営業譲渡するめに各社に交渉していることを明らかにした。

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具体的な交渉先は明らかにしなかったものの、山本裕昭社長は売却先決定は今週か来週の話とし、近々に売却先が決まる見通しであることを明らかにした。その一方、事業継続のためには受け皿会社の設立が必要だが、8億円程度の費用がかかり、現状では困難であることも述べた。

ビブロスそのものの破綻原因は先にも報じられた通り新規事業の電子事業出版業【ビブロポート】と、自費出版の【碧天舎】への貸付金約8億円が回収できなくなったとしている。現在ビブロポートは営業を続けているものの、資金調達もとのビブロスとハイランドが破綻している現状では法的処理もやむなしとしている。

破産管財人の話として3月31日現在の「清算貸借対照表」では、売掛金5億5700万円・保証金4300万円などの債権があるものの、実際には4000万円ほどの資産しか残らないという。一方で負債総額は20億3000万円。記事では2億5100万円の債務超過とし、債権者への配当(残余資産の分配)は現状での見通しとして明るくないこと、出版事業譲渡の成否次第としている。

マンガ出版の営業譲渡がスムースに行けば、債権者への配当が増えるのは当然だが、出版を予定していたものの今回の騒動でお蔵入りになりかねなかった漫画などが、世に出る可能性が高まるのも事実。ビブロスが出版元のマンガのファンや漫画家、そして関係者にとって、「来週までには決着がつく」といわれている営業譲渡の件に関する動向は、注目せずにはいられないだろう。


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