北海道で牛乳減産指導開始

2006年04月09日 08:30

牛乳イメージ【asahi.com】が報じたところによると、先に牛乳の過剰生産で生乳1000トン近くが廃棄処分された問題で、生産計画を立てる【北海道農業共同組合中央会】などは今年度において、北海道内の酪農家全7800戸に対し生産量を一律で減らすよう指導することを決定した。このような指導は13年ぶりになるという。4月12日に各農協に伝えるとのこと。

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記事によれば北海道農業共同組合中央会の指導には法的拘束力はないものの、指導に応じない酪農家には買取価格に一定の「罰金」を盛り込むことも検討されているため、事実上の「減産命令」となる。

北海道農業共同組合中央会ではすでに3%の減産計画を明らかにしており、3割ほどの酪農家に「調整金を支払うので前年度比10%の減産をしてほしい」と打診、残り7割の酪農家は現状維持とする方針だった。だが打診した酪農家の1割ほどしか応じなかったため、今回のように一律生産量減の措置に踏み切った。生産量の削減は1%/戸程度とし、具体的な個別量は各農協が調整する。

今回の決断は、事実上長期保存が不可能な電力や水などのインフラと同じように、牛乳も「作りすぎたから保存しておいて足りないときに使おう」ということができないがための措置。生乳は加工すれば比較的長期の保存が可能だが、加工品もだぶついている以上、さらに在庫を増やすわけにもいかない(在庫の保存にも経費がかかるし半永久的に品質を落とさず保存できるわけでもない)。

とはいえ機械ではないのだから、生産量を増やせだの減らせだのと急に生産調整をするのも難しいだろう。特に減らしたあとに増やせとなれば、酪農家も頭を抱えるに違いない。何かよい方法はないものだろうか。


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