肥満解消に向けた治療薬、大手製薬メーカーが相次ぎ市場投入へ

2006年04月06日 12:30

錠剤イメージ【NIKKEI NeT】によると製薬メーカー大手が相次いで肥満症向けの治療薬を日本国内市場に投入するという。【エーザイ(4523)】【武田薬品工業(4502)】が、欧米メーカーが開発した薬剤の日本向け商品開発に取り組んでおり、2008年以降に順次発売するとのこと。

スポンサードリンク

エーザイではアメリカ製薬大手の【Abbott Laboratories】が欧米で発売している「メリディア(ヨーロッパでは「リダクティル」)」の日本での販売権を取得し、現在臨床試験の最終段階に入っている。2008年3月中には【厚生労働省】に製造販売承認を申請し、4月以降に発売する予定。この治療薬は海外でも医師の処方が必要な薬であり、日本でも同様の対処がなされると思われる。副作用が少なく耐性ができにくいが、心機能に問題のある人は服用できない。効能は食欲を抑えるというもので、食事量を減らす努力は必要。

また記事には無いが武田薬品は1月に、イギリスのバイオベンチャー【Alizyme】が開発した肥満治療薬ALT-962の臨床試験を開始した(【発表リリース】)。こちらは脂肪の働きを阻害し、食品からの脂肪の吸収を抑えることで体重を減少させるという効用を持つ。ALT-962の販売スケジュールなどはまだ明らかにされていない。

食育や健康食品、トクホなどが話題になっている昨今、生活習慣病と深い係わり合いがある肥満についても、対処薬・治療薬に注目が集まっている。これらの治療薬の市場投入を待ち望んでいる人も少なくないだろう。


■関連記事:
【健康ブームは飲料市場にも? 新製品続々登場】
【「日本健康増進希望者は1億人」、一億総健康願望時代で健康食品が引っ張りだこ】
【特定保健用食品(トクホ)、2年間で11%の伸び、6300億円に】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ