【更新】白血病の治療薬が心筋梗塞にも効く!?

2006年04月06日 12:30

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると、心臓の冠動脈が血栓などで詰まる「急性心筋梗塞(こうそく)」を起こした患者に対し、白血病などの治療で使われる薬を皮下注射で投与することで、壊死(えし)しかけた心筋を回復させることに、【千葉大大学院】の小室一成教授と【千葉県救急医療センター】【君津中央病院】などのチームが成功した。

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実験過程は参照記事で確認して欲しいが、白血病の薬として使われる薬剤「顆粒(かりゅう)球コロニー刺激因子(G-CSF)」を急性心筋梗塞を起こした患者に投与したところ、壊死部分が平均で3割ほど減少し、心臓の収縮力も平常値近くまで回復したという。これはG-CSFが心筋細胞を保護したり、心臓の血管を増やした効果だと思われる。

現在急性心筋梗塞の治療は手術や血栓溶解剤の使用などが一般的だとされているが、G-CSFの利用は簡単で危険性も比較的低い。今回研究に参加した小室教授は「今後、G-CSFが心筋梗塞に使えるよう、製薬会社が適用の拡大を厚生労働省に申請することになる。認められれば、広く使用されるようになるだろう」とコメントしている。

副作用の可能性については語られていないものの、今回の研究結果がもし一般に認められ使われるようになれば、多くの人の命が救われる可能性がある。ある特定の病気向けの薬が実は他の病症に効果的だったということはよくある話だが、今回はその中でも注目すべき内容だといえよう。このような研究はどしどし続けてほしいものだし、多くの人にチャレンジしてほしいものだ。

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