モンブランで全国に知られたお店「Pao」はショーケースもテーブルもないバーチャル店舗

2006年04月28日 06:30

Pao商品イメージ【Mainichi INTETACTIVE】によると、洋菓子の「モンブラン」で全国的に知られたお店が愛媛県今治市にあるが、そのお店『パンとケーキの店Pao』はショーケースもテーブルもないという。なぜならそこは、インターネットで注文を受け付け商品を全国に発送するネットショップだからだ。このバーチャル店舗Pao、昨年2005年9月から12月に東京で開かれた「モンブラン博物館」での人気投票と売上で決まる「週間MVP」に何度も選ばれた優れもののお店・モンブランだという。

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Pao商品イメージ記事によれば同店舗で販売しているモンブランは、愛媛県産のクリをつかい、市内の2か所の工場で生産されたもの。実店舗を開かずネットショップのみで経営をしている店長いわく、「ネットショップの方がお客さんの顔が良く見える」とのことで、電子メールでのお客とのコミュニケーションを重視しているという。

Paoは元々パン屋を兼ねたイタリア料理店だったが、「全国展開ができる」としてインターネット市場に着目して楽天市場への出店を決意。3年間は赤字続きだったが4年目から黒字に転じ、昨年は年商1億円を達成。市内4か所に展開していた実店舗も閉店し、ネットショップに注力中とのこと。お客とのやり取りを掲載するなど信用の確保に注力し、今では4割ものお客が常連さんだという。

「地方の土のにおいがする食品は喜ばれる」とし今後Paoでは実験農場で作った野菜などもパンやお菓子に使っていきたいとしている。

ネットショップ最大の利点は、距離感を気にせずに、商用エリアを日本全土に低コストで広げることが可能な点にある。もちろん誰もが同じスタートラインに立っているわけだから、その後の展開には一工夫も二工夫も必要になるし、普通の店舗での販売同様に「その店だけの特徴、個性、魅力」は欠かせない。

お客の立場からすれば、多少手数料などで値ははるかもしれないが、本当に自分にとって魅力ある、そして他には無い商品であれば、ネットショップで購入できることに喜びを禁じえない人は多いはず。Paoはそれらネットビジネスの基本にして王道を、あるいは知らず知らずのうちに会得していたのかもしれない。

(最終更新:2013/09/04)

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