Hot Wired Japan、3月31日で更新を一時停止
2006年04月02日 08:30
【Hot Wired Japan】は3月29日、同サイトの更新を3月31日をもって一度停止することを明らかにした(【発表ページ】)。現在、3月31日付けの記事が最新・最終記事として掲載されたままになっている。
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発表リリースは次の通り。
Hotwired Japan より 読者の皆様へ
■Hotwired Japanの更新についてのお知らせ (2006年3月29日)
いつもHotwired Japanをご愛読いただき、ありがとうございます。
このたび、3月いっぱいをもって、Hotwired Japanのコンテンツの更新をいったんストップし、内容を一新して新たなスタートを図ることとなりました。
日ごろ、Hotwiredの記事を楽しみにしていただいている読者の皆様には、急なご案内となってしまい、大変申し訳ありません。日米のHotwired関係者の間で今後の事業継続について検討を行ってきましたが、最終的に上記のような結論に至りました。
現在はスタッフ一同、新しいスタートに向けて、鋭意準備をすすめているところです。
更新をストップしている期間中は新しい記事が追加されず、メールマガジンも発行されませんが、過去の記事は全てそのままご覧いただくことが可能です。
この度は勝手なお願いとなりましたが、引き続きのご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
なおサービス再開の情報が決まり次第、Hotwired Japanトップページや、Informationページなどでご案内させていただきます。
また、現在Hotwired Japanのメールサービス(無料)に登録されている皆様には、メールでもお知らせする予定です。ご案内を希望される方で、現在メールサービスに登録されていない方は、こちらの登録ページより、メール配信サービスの登録の申し込みをお願いいたします。
※メールサービスは3/31をもって、一時停止となり、4/1以降、サービスが再び始まるまでの間は配信されません。
現在メールサービス登録中のお客様で、今後のサービスの再開のご案内が不要とされる場合は、お手数ですがこちらのページよりメール配信停止(サービス退会)の手続きをお願いします。
※現在ご利用中メールサービスの退会を希望されるお客様も、お手数ですがこちらのページよりメール配信停止(サービス退会)の手続きをお願いします。
以上、ご不明な点がありましたら、こちらのご意見・お問い合わせ受付ページより、お送り下さい。
今回のサイト上更新停止に伴い、メルマガの配信も停止され、gooブログでHotwiredのテンプレートを使っている人もその更新が停止、自動的に削除されるという。
ハイセンスなテクノロジー系記事を提供する「Hotwired Japan」はそれこそ紙媒体の「Wired」の時代からコアなファンをはじめ、多くのユーザーをとりこにしてきた。それだけに今回の更新停止による衝撃は大きい。新しい記事の追加がなされない間も過去記事は読めるのが不幸中の幸いというところか。
【INTERNET Watch】によれば、1997年9月からライセンスを受けて運営が開始された「Hotwired Japan」は、現在の月間ページビュー850万、メールマガジン読者は20万人とかなりの大所帯。リリースではアメリカ版【Hotwired】と事業継続について検討を重ねたが合意にはいたらなかった、コンテンツやサービス内容を見直した上で、「内容を一新して」新たなスタートを図るとある。
これまでに何度か同じような状況・似たような告知を目にしたり、あるいは極めて近い場所で現場を眺めたことのある経験を持つ当方(不破)としては、恐らく費用対効果・採算性の問題で事業継続が難しくなった、あるいは本家との折り合いが付かなくなったのだろうことが推測できる。どちらかが条件的に折れない限り、現行のスタイルで再スタートすることは難しい。
上記にあるようなぼう大な読者を持つ媒体であるだけに、このまま完全休止=廃止という事態には陥らないだろう。「内容の一新」という言葉をそのままに、「日本風のHotwiredテイストな情報サイト」として生まれ変わる可能性が高い。だがそれは、原文を翻訳して日本なりの修正を施した上で掲載するという現在のスタイル以上に手間や人力を必要とする。それに、「Hotwiredテイスト」なものはあくまでも「テイスト」であり、独自の優れた要素がなければオリジナルにはかなわない。
運用元の判断がどのように下されるか事態を見守りたいところだが、一時休止が直前になって告知されるあたりを見るにつけ、すぐに大きな動きが見られるとは思えないのが残念なところだ。
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