「GS美神 極楽大作戦!!」の美神令子は元祖ツンデレ?

2006年04月18日 19:30

ツンデレ本イメージ最近流行りの(というよりすでに廃れ始めている?)インターネット上でのスラングに「ツンデレ」という言い回しがある。要は「人前ではツンツンと辛く当たるが、二人きりになるとデレデレとする」という、二面性を持った恋愛形態・あるいはその女性自身のこと。最近では「ツンデレ喫茶」なるものも登場しているという話も聞く。さるアダルトゲームへの評価の中で使われた言い回しがこの言葉の直接の由来のようだ。

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さて、この「ツンデレ」という形態、「それを言っちゃあおしまいよ」(C)フーテンの寅さん 的に解釈するのなら、単純な「自己表現の下手な、恥ずかしがり屋で意地っ張りで勝気な女性」の描写ということになる。だが同時に、男性が女性に対して感じる魅力の一つ「日常と非日常のギャップ」を、ゲーム上に出てきた表現を元に置き換えたに過ぎない。

「ツンデレ」という言葉を冷静に分析するのも変な話だが、このように分析をしてみると、ある漫画のキャラクターが頭に思い浮かんだ。それがタイトルにある『GS美神 極楽大作戦!!』の主人公の一人、ゴーストスイーパー(GS)の美神令子。内容そのものの詳細はいくらでも専門ページがあるのでそちらに譲るが、彼女の良きパートナーであり物語後半からは事実上の主人公に格上げされる横島忠夫への態度がまさに「ツンデレ」といえる。

一例イメージ特に物語の中盤で、二人の浅からぬ因縁(前世でのつながり)を認識してから、彼女の「ツンツン」と「デレデレ(……とまでは行かないが)」の対照的な態度は、まさに「ツンデレ」そのもの。「ツンデレ」という言葉自身がうまれたのは2002年の夏とされていること(「GS美神」の連載は1991年から1999年)もあって、作品本編では一度もこの言葉は登場しなかったが、今なら間違いなく

横島「美神さんって、ボクにはツンデレってところですかねー!?」
美神「何言ってんのよッ!(ばきっ)」
横島「ヒドイっすよ、美神さん(血だらけになりながら)」
美神「しばらくそうやってなさい!」
  「(でももしかして、本当に私……)」


などという会話が物語で交わされたことだろう。彼女がそれである典型的な一例を写真で挙げているが、このシーンは自分の前世において横島との関わりを知った美神が、自分自身のこれまでの行為を反芻。「もしかしたら自分は」と横島のことを思い返し、その結論の恥ずかしさのあまり赤面してしまうというもの。男性としてはこのような態度をする女性に限りない魅力を感じるのも分かる気がする。

今回はたまたま「GS美神 極楽大作戦!!」の主人公、美神を想像したわけだが、他にも山ほど「ツンデレ」に該当する人物は存在するはずだ。そう考えると、つい最近になって定義され登場したようにも見受けられる「ツンデレ」な女性は、昔からごく普通に居て、それが男性にとっては魅力の一つ足りえていた、ということなのだろう。

GS美神DVD-BOXイメージ閑話休題。何ゆえ今回このような話を書き連ねたかというと、ちょっと気が向いて書庫の蔵書にある「GS美神 極楽大作戦!!」の単行本(文庫本化されたものではない)に目を通す機会があったため。読んでいくうちに上のようなことを考え、メモ代わりに書き連ねたわけだ。さらに調べてみると、『テレビ版のDVD-BOX』が一年以上前に出ていたことも判明。それこそ「鼻血が出るくらい」すぐにでも欲しいのだが、価格が4万円強。とてもじゃないが手に入らないよ……とほほ。


(最終更新:2013/09/18)

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