ビタミンCは老化予防にプラス!? 東京都の研究員ら解明

2006年04月04日 19:30

時節イメージ【asahi.com】によると、【東京都老人総合研究所】【東京医科歯科大大学院】の研究グループがマウス実験で、「ビタミンCが不足すると老化が進みやすくなる」ことを明らかにした。人間の老化メカニズム解明にもつながるとして期待されている。

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記事によるとマウスは人間と違い、体内でビタミンCを合成できる性質を持つ。グループではビタミンCを合成できないマウスをつくり、ビタミンCが少ないえさで飼育したところ、老衰による老化・死亡スピードが通常のマウスの4倍に至ったという。さらにビタミンCをまったく含まないえさで飼育した場合、人間の壊血病(ビタミンCの欠乏でおきる)に相当する症状が現れ、さらに早いスピードで老化が進んだとのこと。

記事では専門家の話として、「ビタミンCの老化防止作用について、動物実験で科学的な根拠が出たのは初めてではないか。ビタミンCが不足すると老化が進むと言われてきたが、それを裏付けるデータで、より確実になってきた」とし、今回の研究がさらに進むことで、人間の老化メカニズムへの探求がより進むのではないかとしている。

ビタミンCが身体によいことはよく知られている。その効用は一般的に免疫力の強化や肌の老化を防ぐなどのアンチエイジング(抗老化)にあるとされているが、今回それに「老化スピード減退」という要素が加わる可能性が高まったわけだ。ただしその一方で、よく言われているようにビタミンCを過剰に採ったところで吸収されず、残りはすべて排出されてしまうのも事実。何事も適切な量を、ということはビタミンCに限ったことではないわけだ。

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