スクウェア・エニックス(9684)、『エバークエストII』から6月末撤退を発表
2006年04月02日 08:30
【スクウェア・エニックス(9684)】は3月31日、同社が運営している多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム「エバークエストII」について、2006年6月末日でサービスを終了することを明らかにした(【発表リリース】)。
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『エバークエストII』は【ウルティマ オンライン】と並び、黎明期から多数のプレイヤー・ファンの支持を得ている多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲームで、現在では老舗・大家の部類に入るゲーム『エバークエスト』シリーズの最新作。3Dポリゴンで表示されるタイプのネットワークゲームの先駆者的存在でもある。
日本で運用されるにあたり、ゲームのアカウント情報まわりは【ソニー・オンライン・エンターテイメント・インク(SOE)】が、ゲーム内各種運用サポートはスクウェア・エニックスが行っているが、今回の決定によりすべての管理運営がSOEで行われることになる。
発表リリースによればサービス引継ぎに際して各プレイヤーに新たに発生する手間(アカウントの再登録や課金手続)は無く、日本語サービスの継続やプレイヤーキャラクターのゲームデータ引継ぎについても対応する予定とのこと。さらに引きつぎ完了後、引き続きプレイすることへの感謝の気持ちを表すため、無料プレイ期間や経験値のボーナスなど、いくつかの特典提供も予定しているという。
スクウェア・エニックスではすでにアクティブユーザー50万人をほこる、自社オリジナル作品である【ファイナルファンタジー11】を運営している。今回の決定は経営資源の効率活用の一環として、ファイナルファンタジー11に力を集中させるために下されたものなのだろう。
運営サポート母体の変更はプレイヤーにとっては不安要素以外の何物でもないが、同様のゲームが運用そのものの中止に追い込まれている状況があることを考えると、むしろ恵まれていると考えた方がよいのかもしれない。
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