【更新】阪神電鉄(9043)、阪急(9042)のTOBに賛同のもよう

2006年04月26日 06:30

株式イメージ[YOMIURI ONLINE]によると[阪神電気鉄道(9043)]は4月25日臨時取締役会を開催し、阪急鉄道などを所有する【阪急ホールディングス(9042)】が阪神電鉄の株式についてTOB(株式公開買付)を行うことに賛同する方針を決めたようだ。これで阪急のTOBは友好的TOBとなり、今TOBの成功の是非を決めるのは「もう一人の役者」であり2月22日の段階で45.73%の阪神電鉄株式を保有する[村上ファンド]の出方次第となる。

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しかしその一方、阪急と村上ファンドとの間で行われているとされる株式の買い取り価格交渉は難航している。4月25日の終値は934円だが、阪急は800円台、上限としても900円台までに抑えたい一方、村上ファンド側は最近の最高値である1120円をさらに超えた1200円前後での売却を要求しているもよう。そもそも現在の阪神株式の株価ですら、市場関係者の話では「村上ファンドの大量取得などで適正価格からかけ離れた高水準に位置している」という指摘がある。

村上ファンド側の「値のつり上げ」に阪急がのらねばならないのか、それとも資金効率性を主張して阪急側が村上ファンドに妥協を納得させることができるのか、株主総会とのタイムスケジュールもかんがみると、タイムリミットとされる4月28日まで、あまり時間は残されていないだけに、短期決戦の中で三社間の熱い駆け引きが続きそうである。

なお今件について阪神・阪急両社から正式な発表は行われていない。あくまでも「水面下における折衝」ということなのだろう。これだけ情報が流されていて(流していて)、水面下も何もあったものではないが。


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