別の報道では阪急側は村上ファンド保有の株式全部を取得する決定を行うため、臨時の取締役会を週末にも開いて正式決定するという。決定がなされればTOB(公開買付)を行い、事実上の経営統合に向けて動き出すという。

阪神側にはライバルともいえる阪急との経営統合・関係強化には反発の動きもあるが、現在大株主の村上ファンドが阪神に(彼らにとっては)無理難題を押し付ける可能性もあるため、「背に腹はかえられぬ」状態なようだ。

なお阪急はかつてプロ野球球団を保有していたが、1988年にオリエント・リース(現【オリックス(8591)】)に売却している。仮に阪神と阪急が経営統合ということになっても、プロ野球球団の経営ルール上は問題は無い。

今件について阪急側では【プレスリリース(PDF)】を出し、

とし、検討に着手しただけであり、具体的には何も対外発表する段階にはない・週末に機関決定するようなことも無い、としている。ただ、最後に「速やかに」(＝すぐにでも)ではなく「遅滞無く」(＝努力はするが「すぐに」というワケでないこともある)とわざわざ表現していることから、何らかの事態が進展していることは間違いないだろう。