金属性安価アクセサリーの多数に鉛含有で5月下旬にも検討会開催

2006年04月30日 11:30

[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]が報じたところによると、安価な子供向け金属製アクセサリーから高濃度の鉛が見つかった問題で、日本国内で流通している鉛込みの金属製アクセサリーが確認されただけでも105社・218製品に登ることが、【厚生労働省】【経済産業省】の調査で明らかになった(<厚生労働省:鉛を含有する金属製アクセサリー類等に関する実態調査について(PDF)>)。両省は5月下旬にも専門家らによる検討会を立ち上げ、リスク評価やそれに基づく対策の必要性について検討を始めるという。

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調査結果の詳細は上記レポートに記載されているが、調査対象となった390社のうち約3割の105社が該当する商品を扱っており、その数は12品目・218商品。参照記事ではこの調査結果以外に【金属製アクセサリー類等に含有する鉛量に関する試買調査(国立医薬品食品衛生研究所調べ)】でも、多数の商品から危険値とされる値を超える鉛が含まれていることが判明し、先に東京都が発表した結果とほぼ同じ結果が出ている。

さらに、例えば後者の調査結果では製造元の国について「表示によると韓国、中国、日本の順で多いが、不明のものが31.6%あった」という記載もあり、「三分の一も製造国すら明記してないのか」と改めて唖然とさせられる内容も記述されている。

厚生労働省側では「飲み込まなければ健康に問題はない」としている。事実、アクセサリーは口にすることを目的とする商品ではないだけにその通りとしか言いようがないのだが、子どもが間違って飲みこんでしまう可能性を考えるとそうとばかりもいってられない。

あるいは製造元の国によっては、鉛がいくら含まれていようが「口に含む可能性は考慮しない」として問題視しないところもあるかもしれない。だが日本では「可能性を考慮して作成する必要がある」と主張して日本国内に持ち込む商品にそのガイドラインを守らせるよう、早急に取り決めを行い、それを勧告する必要があるだろう。


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