旭硝子(5201)、「バイオ医薬品」原料の生産能力を一挙に10倍に増強

2006年04月07日 06:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】が報じたところによると、バイオ関連医薬品原料の製造受託では日本国内最大手の【旭硝子(5201)】は4月6日、肝炎や糖尿病をはじめとしたさまざまな病気の治療に用いられる「バイオ医薬品」の原材料となる組換えたんぱく質の生産能力を、製造設備を新設することにより約10倍に跳ね上げることを発表した(【発表リリース、PDF】)。10月に設備新設の着工を行い、2008年7月の稼動開始予定。総投資額は30億円から40億円の予定。

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旭硝子では特殊な培養設備・タンクで独自の分裂酵母を用いてたんぱく質を生成するが、このタンクの容量は現在300リットル。これを3000リットル規模のタンクのものに(別の場所に)新造し生産能力を増強する。

バイオ医薬品原料製造受託における日本国内市場規模は100億円に過ぎないが、世界では年率2ケタペースで需要が伸びており、今回の増強に踏み切ったのだという。

日本国内でも健康志向・健康サポート食品が流行の兆しを見せている。今回の生産能力向上は、世界規模での需要急増だけでなく、今後は日本国内における需要の増加にも対応することになるだろう。

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