野村証券金融経済研究所のサイト自身に該当する報告は見つからなかったが、記事によれば今回のアンケートは今年3月下旬に行われたもの。ライブドアショックが一息ついた時期になる。個人投資家向けに行われた「関心のある銘柄」のランキングでは、第一位はやはり[ソフトバンク(9984)]。次から次へと話題を振りまく「材料の玉手箱」的存在が関心対象となったようだ。そして第二位以降は【トヨタ自動車(7203)】【USEN(4842)】【ソニー(6758)】、【ライブドア(4753)】。

記事では「世界に自慢できるような優良企業や話題性に富んだ新興企業に混じってライブドアが入ったことは、個人投資家の銘柄選別の多様性を示した一面でもある」と分析している。

無料インターネット放送局の会員数急増の件もあるだろうが、USENがランク入りしているのも恐らくライブドア絡みであることを考えると、トップ5のうち2銘柄までがライブドア関連銘柄ということになる。一連のライブドア騒動が市場に与えた、そして現在も与えている影響は予想以上に大きいことがうかがえよう。

4月14日に上場廃止となるライブドア。次に市場に大きな影響を与えうる出来事は何なのだろうか。そしてそれは株価にプラスとなるのか、マイナスとなるのか。突然発生するからインパクトも大きくなるのであり、そうである以上事前の予想は難しい。「備えよ常に」という言葉にもあるとおり、上げだろうと下げだろうとある程度の備えは常に必要かもしれない。