ロート製薬(4527)、子どもの30.2%が花粉症との調査結果

2006年04月21日 06:30

スギイメージ【ロート製薬】は4月17日、子どもの30.2%が花粉症を発症しているなどの花粉症に関する調査結果を発表した(【発表リリース】)。大気汚染をはじめとする生活環境の悪化により、粘膜が弱く外的影響を受けやすい低年齢層に花粉症が広まっていることを浮き彫りとするデータとして注目を集めている。

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今回の調査結果は2006年3月に行った調査によるもので8505人から得た回答データを元にしている。詳細は上記リリースや花粉飛散予想ウェブサービスの【アルガード花粉情報】を確認してほしいが、子どもの30.2%が花粉症、あるいは花粉症と通年性アレルギー性鼻炎の両方を併発しているという回答が得られた。また花粉症を発症した子どもの75.1%が10歳までに発症を実感しているという。

さらに花粉症を発症した乳幼児の74%がアトピー性皮膚炎、52.6%が食物アレルギーを併発しているというように、花粉症にかかった子どもは他の「近代的環境変化に伴うとされている病症」を併発していることや、親が発症している場合84.1%の子どもが花粉症という、「花粉症の体質は子に受けつがれやすい」可能性を示唆するデータも導き出されている。

単なる一過性の症状として定義されていた花粉症も最近では立派な病気の一つとしてさまざな研究がなされている。しかし根本的な対応策は無いに等しく、その一方で「発症したらよほどのことがない限り完治は難しい」という性質上、年々花粉症持ちな人の数は増加しつつある。今回の調査結果は、このような花粉症の現状を分析しただけでなく、事態打開に向けた何らかのヒントを与えてくれるものとして、研究者などにも注目されることだろう。

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