原材料高騰で日本ハム(2282)がハムやソーセージ、ピザや惣菜を値上げ。他社追随の動き
2006年04月06日 07:30
【北海道新聞】が報じたところによると食肉加工最大手の【日本ハム(2282)】は4月5日、ハムやソーセージなどの加工食品を6月から平均約10%値上げする方針を明らかにした。主な原材料である輸入豚肉の価格が、BSE問題などの影響で世界的に高騰しているため。【伊藤ハム(2284)】や【丸大食品(2288)】などもこれにあわせ値上げを検討しているという。
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日本ハムが値上げするのは、ハムやソーセージ、ピザ、さらには惣菜など、同社が販売する加工食品のほぼすべて。日本ハム側では「今後も豚肉の価格上昇が見込まれるため、コスト削減だけでは対応できないと判断した」と説明している。また伊藤ハムでは値上げの詳細は未定とした上で、「材料価格が高騰し、利益は過去最悪に近い」と談じ、将来の値上げ可能性を示唆している。
BSE問題で新規商品開発や戦略変換に追われる企業としては牛丼チェーン店や焼き肉関係がよく取り上げられている。今回は「牛肉品不足」「代替品として豚肉を」「豚肉のニーズ急増」「豚肉も値上げ」というように間接的に値が上がり、精肉加工食品企業の業績を圧迫しているということになる。バタフライ効果・「風が吹けば桶屋がもうかる」の話ではないが、今後連動する形で別の企業の業績に大きな影響が生じる可能性も十分にあるだろう。
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