「1+1>2」な効果。デュアルもモニタで表示面積2倍、生産性は20~30%増し

2006年04月25日 12:30

デュアルモニタ環境イメージ【New York Times】にモニター画面を2つ用意した環境、俗に言うデュアルモニタ環境上で作業をすると、表示面積が2倍になるのは当然として、生産性が20%から30%になる(an extra monitor will give your output a considerable boost - 20 percent to 30 percent)という話が掲載された(【参照記事:GIGAZINE】)。

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記事によるとこの説を提唱した人は、デュアルモニタ環境上において、メインモニタで記事を編集している間、もう一つのモニタでは概要の文章を表示したり、他の参照資料を表示したりするという。また、写真を編集する時は「サブモニタではオリジナル画像を表示させて違いをチェック」、ネットショッピングをする時には「別々のサイトや商品を表示させて違いを比較」、さらに重要な案件についてメールがくる予定の際にはサブモニタでメールソフトを起動させておいてすぐにメール受信が分かるようにするなど、さまざまな実例を挙げている。

マルチモニタによるトレーディング環境イメージまた、ゲームプレイヤーが「できるだけ多くの表示を行わせて他のプレイヤーを圧倒させる」ためにもデュアルモニタ環境は必要不可欠だという話や、ゲーマーの中にはデュアルどころか3モニタ、4モニタの環境もざらだという話もある。ゲームによってはあらかじめマルチモニタ環境を想定した設定が用意されていることもそれに拍車をかけている。

もちろん、「表示面積を増やすためにモニタ数を増やす」という手法以外に、「面積の大きなモニタを用意する」という考え方の方がシンプルで分かりやすい。19インチモニタを2つ用意するより24インチモニタ1つの方が50%程度大きな面積を提供するのに、机のスペースは少なく済む、という物理的計算論で世間一般の考えを代弁している。

ところが実際に利用している人の意見としては、デュアルモニタ環境で得られる横幅の大きな表示環境は、単に面積比云々よりも大きなメリットをユーザーにもたらすのだという。また、コストパフォーマンスもユーザーにとってはプラスとなる。上記の例なら「24インチモニタは1000ドルくらいだが、19インチモニタは2つで550ドルだろうし、すでに1つ19インチモニタを持っているのなら環境整備のための費用はもっと安く済む」と断言している。もちろんハード的なハードルはあるが、それをもってしても、デュアルモニタ環境は効果的でコストパフォーマンスも良い、というのが結論だ。

今回の記事は、あくまでも一般のゲームプレイヤーなど普通のパソコン利用方法による意見。トレーダー、特にデイトレードをはじめとする短期売買を主とする投資家にとっては、昔からデュアルモニタ環境どころか3つ・4つ、大規模な環境では10枚単位のマルチモニタ環境でのトレードを行う人が数多く存在する。マルチモニタ環境の優位性はその必要に迫られている投資家だからこそ、はるか昔から求められ、経験し、知っていたことになる。

もちろん、「横長の環境のほうが何かと便利」「大きいモニタ1つより小さいモニタ2つの方が整備費用が安く済む」という、「コロンブスの卵」的言及は非常に価値のあることに違いはない。

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