今無料化は、顧客に経営統合のメリットを具体的に提示して還元、サービスを拡充して、個人客の囲い込みを目指そうというもの。振り込み手数料は振込元・振込先・振込利用方法により多種多様であるが、最低で105円(税込)、最高で735円かかる。これらがすべてゼロになるというもの(オペレーター対応分を除く)。

確かに、経営統合したのに他銀行宛に振り込むのと同じような手数料がかかるというのは、お客の立場からすれば多少なりとも理不尽さを感じざるを得ない。それをあるべき姿に戻すだけなのだから本来は「やって当然」なのだが、そこをあえてサービスの向上という点を強調することでピーアールにつなげるあたり、うまい手法といえよう。

一つ気になるのは休祭日や夜間の取引。通常は営業時間外はさらなる手数料をとられるものだが、今値下げにはどのように対応しているのだろうか。リリースには記載されていないので不明なのが残念。