このサービスでは自分だけのプラン作成に役立てるようにと、主要都市のデジタル地図や観光情報も参考資料として閲覧できる。従来の旅行サイトでは航空券やホテル、観光ツアーを別々に予約する必要があったが、この手間がなくなるという便利な仕組みだ。

旅ウェブが今月から始めたサービス「旅のバスケット」では、まず専用サイト上に自分の旅行計画に沿った日程表を作成。そこに航空券やホテル、現地発着の観光ツアーを自在に組み合わせて、オリジナルの旅行商品を作れる。

まさにネット上のサイバーモールの旅行版な感じだが、航空券は旅行会社54社、提携ホテルは103か国・3万件、ツアーは9000コースから自由に選択できるというもの。デジタル地図については旅行業界ではじめてGIS(地理情報システム)を用い、観光施設やホテルの情報なども引き出せるという便利な代物。現在は30都市のみ対応だが年末までに130都市まで拡大し、将来的には携帯情報端末・GPSと連動させ、携帯情報端末を用いて旅先からアクセスもできるようにしたいとしている。

旅行プランを自在にカスタマイズできるあたり、まさにゲーム感覚・ネットショッピング感覚でプランニングができるという面白いシステムであるだけに、人気が出て当然だろう。ここはさらにもう一歩推し進めて、「各ユーザーがプランニングした旅行プランを第三者にも提示できるような仕組みを構築する」「そのプランで旅行申し込みをする人が出れば、成功報酬として利益の一部をプラン製作者にペイバックする」「旅行プラン構築の際には、サイト側が提供した素材を使ったりテキストを追加でき、いろいろとアピールが可能なようにする」というサービスを提供してはどうだろうか。

実はこの「誰でも気軽にツアーコンダクターシステム」はその一部が海外の某大手ポータルサイトで導入されている仕組み。旅行代理店が成功報酬システムと連動させれば、下手をすると専門の旅行代理店以上の集客魅力のあるプランニングが次々と生み出されるかもしれない。