客も会社も把握しきれず不払い増えて……東京海上日動、不払対策のため個人向け保険商品半減へ

2006年03月25日 19:30

【Mainichi INTERACTIVE】によると【東京海上日動火災保険(8766)】は4月から、保険金不払問題を抜本的に解消するため、個人向け保険商品数の半減に乗り出すという。不払いの最大の原因である保険金支払い部門の手続ミスを防ぐため。不払対策として、商品数を大幅に減らす方針を明らかにしたのは損害保険業界でははじめてだという。

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詳細は記事などを参照してほしいが、要は「他社との競争に明け暮れて保険商品を増やしたのはいいが統合整理はしなかったので新旧そのままごちゃごちゃになってしまった。会社側は事務がこなしきれずお客も各保険商品の違いが分かりにくくなってしまった」ので、整理するということ。

今回の統廃合により、上記混乱が避けられるだけでなく、事務負担も軽減されるため、東京海上日動側の試算では年間110億円もの経費削減が見込めるという。

今件は例えるのなら「改良のためにプログラムを追加したが、元々のソースコードまであわせた再構築は面倒なのでそのままにして付け加えたので、とりあえず動くことは動くが後から見てみると何がなんだか分からなくなったし処理速度も遅くなってしまった」「家をリフォームする際に家全体を再チェックして手を加えるべきなのに必要な部屋を足していくことだけを繰り返してしまったので、部屋数や広さは要望通りだが、どの部屋がどこにあるか把握しにくく迷路のようになってしまった」ようなもの。

基幹システムの再構築が必要になるため多くの会社が及び腰だったというが、いつかは必ずやらねばならない問題。会社にも顧客にもプラスとなるのなら、本来は我先にと実行するはずなのだが……。やはり「面倒なことは後の世代に繰り延べ、後回し」という姿勢は、俗に言う「お役所仕事」と同じなのだろうか。

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