ジャスダック、システム関連資料流出を正式発表

2006年03月20日 08:30

先に【ジャスダックの取引システム技術情報が流出、やはりウィニーで】で報じた通り、【ジャスダック証券取引所】の取引システム技術情報が流出していた件につき、3月19日同取引所は正式にその事実を確認すると共に発表を行った(【発表リリース、PDF】)。それによると先の報の通り情報の流出はシステム開発委託先である【日立製作所(6501)】からのものであることが正式に発表された。

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リリースによれば先の報道の通り今回流出した情報は2006年1月のシステム変更を行う前のものであり、現在のシステム運用上で問題になるようなものではなく、通常の市場運営業務に影響をもたらす性格のものではないことを確認したとのこと。

当然のことながらよりによって証券の取引所のシステム開発情報が流出したこと自体は大問題に他ならず、リリースでも

なお、当該情報流出により、当取引所のシステム開発に関連する内容が業務委託先から漏洩したという事実に関しては、極めて遺憾であると言わざるを得ません。

今後、当取引所としては、業務委託先の情報管理体制を含めた運営体制の強化と情報 管理の徹底を図ってまいりたいと考えています。


とし、今後対処する旨を明らかにしている。

言葉じりを取るようであまり気分が良くないのだが、「考えています」では「考えたけど実際には何もしないよ」と後で開き直られる可能性も否定できない。ここは事態の重要さと積極的な態度を示すためにも、具体的なスケジュールを設定した上で「対応策を早急に(×月●日までに)立案すると共にその実行により、管理体制の強化を推し進め、取引所をご利用の皆様への信頼回復に全力を尽くす所存であります。また、今件については対応策の決定やスケジュールの進捗などにつき、逐次ご報告する云々」などとすべきであろう。

とはいえ、日本最大の取引所である【東京証券取引所】ですらあの体たらくなのだから、「東証がああなのだからうちだってこの程度でよいだろう」と考えても仕方の無いところではあるのだが……。

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