大阪府、有害図書に少女コミックも指定へ
2006年03月15日 19:30
『Yahoo!News』によると大阪府は成人向け雑誌などにビニールの包装などの個別包装を義務付けている府青少年健全育成条例の実効性を高めるため、条例の対象となりうる描写を多く含む少女コミックに対しても、有害図書類に指定するなどして対策強化に乗り出す方針を明らかにした。3月13日の府議会教育文化委員会で、自民党の西野修平議員の質問への回答で明らかになった。
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記事によると府の説明では、これまで少女コミックについては表紙やタイトルが一般雑誌と変わらなかったり、写真と異なりあいまいな描写が多く、書籍やコンビニなどの販売店からも個別包装が必要かどうかの判断が難しいという面があったという。そこで府では条例に該当するような描写をする少女コミックは、府青少年健全育成審議会に諮問して有害図書類に指定したり、販売店側にタイトルを例示して個別包装などをうながすという。
これまでこのような条例による規制では「なぜ男性向け雑誌だけ規制を受け、それよりも描写に厳しいものが多々見受けられる少女コミックは規制されないのか」という問題が指摘されていた。男性向けコミックと同等なレベルでの規制がなされるかどうか今後を見極める必要があるだろうが、今回の大阪府の決定は「平等、不公平感・理不尽さの是正」という意味では大きく前進したといえるだろう。
もっとも表現への圧迫という意味では後退、ということになるのかもしれないが……。
(最終更新:2013/08/29)
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