記事によればあるアメリカの投資ファンドの発言として「我々を含めた多くの投資会社が対抗的な買収提案を検討している(A lot of [private equity firms] are looking to make a counter bid, including us)」とし、日本へのビジネスの足がかりともなるボーダフォン日本法人の買収は良いチャンスであるという認識を明らかにしている。

読売新聞の記者がイギリス・ボーダフォンに取材したところ今件については「我々が現在交渉を行っているのはソフトバンクだけであり、ソフトバンクとの交渉の進展に強い自信を持っている」とし、たとえ他所からアプローチがあっても、単なる買収だけではなくさまざまなメリットが生じるソフトバンクとの交渉を最優先とする旨を表明している。

指摘の通り、ボーダフォンの日本法人買収は考え方次第では極めて魅力的であり、他の投資会社の触手が動くのも無理はない。もっともイギリス・ボーダフォンにしてみれば黙っていても対ソフトバンク交渉でより有利な条件を引き出しうる状況になる(買収のライバルが登場したとなればソフトバンク側としては心移りをされないように「手を打つ」必要が出てくるかもしれない)ので、まさに「棚からぼた餅」といえよう。

買収対象となるボーダフォン日本法人にしてみれば、気が気でないことに変わりはないが。

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