ライブドア堀江容疑者、還流工作を事前に了承していた
2006年03月08日 12:45
【asahi.com】によると、一連の【ライブドア(4753)】グループによる粉飾決算事件でライブドア前社長の堀江貴文容疑者が2003年10月末、社内の会議で投資事業組合を利用した資金還流工作について説明を受け、その件について了承をしていたことが「関係者の話」で明らかになった。さらに2004年5月の取締役会では、粉飾額を増やす結果になった業績予想の上方修正の際、最終目標の50億円にするよう堀江前社長自らが指示していたことも判明した。東京地検特捜部はこれらの話を関係者の供述などから把握し、堀江前社長が粉飾決算に深く関与したことの裏づけと見ている。
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詳細は上記参照記事に記載されているが、いずれも起訴されている当時のライブドア上層部や野口英昭氏らを交えた会議の中で、資金還流に関する説明が行われ、その説明を聞いた堀江前社長は了承。さらに一部買収工作では堀江前社長の個人所有する自社株式も一時使われていたとのこと。
自社株式の株価つり上げのために業績予想の上方修正とそれに伴う粉飾額の増加が繰り返されたが、最終目標の50億円という額については、堀江前社長自らが直接指示したという。
現在取り調べを受けている堀江前社長は繰り返し「違法性があるとは認識していない」「関与していない」「知らない」などと繰り返しているが、今件が事実だとすれば、具体的な額の指示もしていたとなれば「知らない」「関与していない」では説明はつきにくい。このような会議では恐らく何らかの形で議事録は残されているだろうから、その発見が重要になるし、仮に議事録が無くとも複数の出席者から同じような証言が得られれば(口裏あわせをされる可能性はあるものの)信憑性は高くなる。
関与の度合いやペナルティーの大きさはともかく、「ボクは真っ白です」という主張は、(思い込む分にはかまわないが)それを立証するのは難しいだろう。
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