安アクセサリー鉛問題、影響拡大

2006年03月08日 08:30

先に【安アクセサリーに高濃度の鉛、口にすると危険と東京都が警告】でも報じたとおり、金属製アクセサリー類に有害な鉛を高濃度に含む製品が出回っていることが東京都の調査で判明した問題が、関連業界に影響を与え始めていることが[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]でレポートされた。商品撤去も各所で始まっているという。

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全国に100円ショップを展開する【キャンドゥ(2698)】では早くも3月7日の朝、全店舗にネックレスやブレスレットなどのアクセサリー類を開店前にすべて撤去するよう指示した(【プレスリリース、PDF】)。キャンドゥに展示されている商品に鉛が含まれたものがあるかどうかは不明だが、「お客さまに不安を与えないため当社の判断で一時撤去を決めた」とすると共に、仕入先に対して調査を求めたという。

東京都が安全確保策を求める要望書を送付した【日本チェーンストア協会】。こちらでは「具体的にどの商品から鉛が検出されたのかが分からない。メーカーや輸入業者でないと含有成分も分からず、対応のしようがない」と対応に苦慮しているという。また、東京都装身具工業協同組合では会議を開いて対応を検討すると共に、「都の調査で高濃度の鉛が検出されたのはいずれも海外製で国産品は含まれていないため、安全をPRするような方策を考えたい」としている。

アクセサリーは元々口に入れることを想定して創られたものではないが、それでも可能性があるもの、ましてや誤飲の可能性が十分考えられる子供向けのものともなれば、安全性は十分以上に考える必要があるのはいうまでもない。製造コストや加工のしやすさという理由だけで鉛を大量に用いてそのような物品を作ることで、どのような危険性が生じるのか、想像できないようでは消費者のための商品提供など出来ようもない。

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