薬の副作用情報、教えてほしいのに教えてもらえない

2006年03月01日 08:30

【asahi.com】によると、医師に薬を処方してもらった人の多くが副作用について説明してほしいのに、実際に医師や薬剤師から説明を受けた人はごく少数にすぎないことが、製薬会社の業界団体【くすりの適正使用協議会】の調査で明らかになった(【発表リリース、PDF】)。

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調査は昨年2005年10月に、医師の処方が必要な薬を対象にファックスで質問し、2000人中1607人から回答を得て集計したもの。患者のうち、服用方法について79%が実際に説明を受けているが知りたいと思っているのは36%にしか過ぎないのに対し、副作用については70%もの人が知りたいにも関わらず27%しか説明を受けていない。さらに副作用が出た時の対処法については25%が知りたいとしたのに8%しか説明されていないことが明らかになった。また、薬同士の飲み合わせも、9%しか聞かされていないのに、倍以上の20%が患者は知りたいと思っている。

医師や薬剤師は薬の名前や服用方法、効き目などをよく説明するが、患者は効き目などのほかに副作用をよく知りたいという、特に(薬を提供する側からすればあまり伝えたくない)副作用について、医師らと患者の間のギャップが見て取れる。

当方(不破)のアンケートによる自己調査でも、薬の副作用に関する情報の不足や不安が、薬の服用をしている人にとってもっとも重要で気になることであることが明らかになっている。不明な点が多いし、むやみやたらに患者へ不安を与えるのも問題かもしれないが、可能性のある副作用の情報は適切に教えてほしいものだ。

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